■テーマ
在宅でも使えるちょいあてエコー“運動器”
■登壇者
・多田 明良
国吉診療所/長谷毛原診療所 医師
■概要
部位: 整形・運動器領域(骨折、軟部組織感染症など)
おもに膝関節、肩関節、ハイドロリリース(肩こりを中心に)のハンズオンセミナーの模様を配信。
運動器の愁訴は国民生活基礎調査でも毎年上位を占める症状であり在宅でも膝痛、肩痛、肩こりを訴える方は非常に多いです.痛み止めや湿布だけでなく、在宅でも運動器症状を適切にエコーで評価し次のオプションを選択することが可能です。
患者さんの生活の質に大きく影響する運動器症疼痛という強敵に対して在宅エコーを用いて立ち向かいましょう。
■プログラム詳細
1.自己紹介
2.日本全国 愁訴の多くは
・在宅から整形外科に
・総合診療医が運動器診療を学ぶ方法
・総合診療医が運動器診療に注力する理由
3.外来,在宅で使える運動器エコー
①運動器構成体の見え方
・骨表面
・軟骨
・筋肉
・腱,靭帯
・神経
②骨折
-事例①:80代女性 左手関節が腫れている
-事例②:90代女性 胸痛
・肋骨骨折
・肋骨と肋軟骨の見え方の違い
・骨折と紛らわしい肋骨肋軟骨移行部
・肋骨骨折→合併症チェックを!
・多発肋骨骨折
・変位の強い肋骨骨折
・気胸チェック(肺エコー)
・胸腔、腹腔内出血のチェック
【ハンズオン①:橈骨周囲(骨,動脈,正中神経)】
③膝痛
・膝痛の原因
・膝のエコーで何がみえる?
・膝エコー まずここだけみる
・膝蓋上嚢をみる
・60代男性 右膝腫脹・疼痛
・膝蓋上嚢穿刺
・膝関節注射の手順
・膝関節注射にエコーは必要?
・関節滑膜炎もわかる
・関節外の痛みにも対処できる
【ハンズオン②:膝蓋上嚢】
・④肩痛
・五十肩≒肩関節周囲炎
・肩のポイント2箇所
・上腕二頭筋長頭腱
・腱板(棘上筋腱,棘下筋腱)肩峰下滑液包
・棘上筋腱と棘下筋の見分け方
-事例①:70代女性 肩が上がらない
・上腕二頭筋長頭腱炎
・Speed Test(上腕二頭筋長頭腱の検査)
-事例②:40代男性 肩が上がらない
・石灰沈着性腱版炎
・腱版断裂
・肩峰下滑液包,腱板炎
・エコーガイド下肩峰下滑液包注射(ヒアルロン酸)
【ハンズオン③:上腕二頭筋長頭腱】
【ハンズオン④:腱板肩峰下滑液包】
⑤ハイドロリリース(肩こり)
・Red Flags鑑別のため注目する所見
・筋膜性疼痛症候群
・トリガーポイント注射からエコーガイド下Fasciaハイドロリリースへの進化
・肩こり(首こり)チェック
・肩こりで頻度の高い肩甲挙筋
・肩甲挙筋の描出
・エコーガイド下Fasciaハイドロリリースの実際
・エコーガイド下Fasciaハイドロリリースのメリット
・肩こりハイドロリリースの活用例
【ハンズオン⑤:肩甲挙筋を描出】
【ハンズオン⑥:シュミレータ穿刺】
・筋膜面ブロックモデルを使用する
・USガイド下治療の内訳
・ハイドロリリースの効果と持続時間
・急性痛に対するハイドロリリースの役割
・慢性痛に対するハイドロリリースの役割
・生活,運動指導は注射よりも重要
・おすすめの書籍