月刊薬事×Peer Study 早期発見から治療継続につなげる 認知機能低下・認知症のある人のケア 月刊薬事×Peer Study 早期発見から治療継続につなげる 認知機能低下・認知症のある人のケア

「早期発見」から「生涯支援」へ。
薬剤師が拓く、認知機能低下・認知症ケアの“次なる一歩”。

認知機能低下は、いまや日常臨床で向き合うべき課題です。
薬剤師が最前線で気づき、支える役割が求められています。

認知症の多くは進行性ですが、早期発見と適切な介入で改善が期待できるケースもあります。
だからこそ必要なのは、「見立てる力」と「つなぐ力」。

本シリーズでは、アセスメントから原因疾患の鑑別、薬物・非薬物療法、意思決定支援、退院後の治療継続のポイントまでを、臨床で活かせる実践知として解説します。

企画 内田 直樹 医師
医療法人すずらん会 たろうクリニック 理事長/院長・精神科医/認知症専門医

講義動画と誌面解説をあわせて学ぶことで、認知症ケアへの理解をより立体的に深めることができます。

本シリーズの理解をさらに深める一冊として、ぜひお手に取ってご覧ください。

プログラム詳細 全14本

早期介入のために知っておきたい
認知機能低下のアセスメントとその原因疾患(6プログラム)

  • アーカイブ配信中

    スコアの先を読む薬剤師のための
    認知機能アセスメント・スケール実践活用術

    ―HDS-Rの項目別評価から個別最適化された薬学的ケアへ

    濵田 努

    医療法人浜友会きいれ浜田クリニック 理事長/院長

    Key points
    • 認知症における主な評価スケールには、「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」(HDS-R)と「ミニメンタルステート検査」(MMSE)の2つがある。HDS-Rが記憶(記銘・再生)の評価に強みをもつ一方で、MMSE は構成能力や視空間認知といった記憶以外の機能も評価できる。
    • HDS-Rの真価は、総点ではなく、「どの項目で得点し、どの項目で失点したか」を分析することにある。
    • HDS-Rにおける9つの設問の失点パターンから、患者個々の認知特性を読み解き、具体的な薬学的ケア(服薬支援、情報提供、多職種連携)へつなげることが重要である。
    • 患者の残存機能を最大限に活用する支援策を多角的に検討することが、患者の自立とQOLの維持・向上には不可欠である。

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  • 認知症

    アーカイブ準備中

    認知症

    内田 直樹

    医療法人すずらん会 たろうクリニック 理事長/院長・精神科専門医/認知症専門医

    Key points
    • 認知症発症の最大のリスク因子は加齢と老化であり、現在薬局通院中の方も将来的に認知症となりうる。
    • 認知症の見立てを行うには、まずは暮らしの障害を評価し、このベースにどういった認知機能障害と環境の影響があるのかについて検討する。
    • 認知症の状態にあると見立てたら、次に改善可能な部分について検討する
    • その上で、病型診断を行う。原因疾患として最も多く6割を占めるのがアルツハイマー型認知症(AD)である。頻度の高いレビー小体型認知症(DLB)、血管性認知症(VaD)、行動障害型前頭側頭型認知症(bvFTD)などの認知症を除外した上でADの診断を行う。

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  • せん妄

    アーカイブ準備中

    せん妄

    遠矢 純一郎

    医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック 院長

    Key points
    • せん妄は、急性発症かつ変動性の注意・意識レベルの障害を中核症状とする症候群であり、認知症との鑑別が重要である。
    • 薬剤師は、せん妄の危険因子(特に薬剤性)の評価、予防的介入(薬剤の適正化)、早期発見において重要な役割を担う。
    • せん妄の治療は、原因検索と除去が最優先であり、薬物療法は非薬物療法で効果不十分な場合に限定的に用いる。
    • 薬物療法では、通鎮静、錐体外路症状、QT延長などの副作用に注意し、低用量からの開始、短期使用を原則とする。
    • せん妄は見逃されやすく、特に低活動型せん妄や認知症合併例では注意深いアセスメントと多職種連携が不可欠である。

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  • 高齢者のうつ病

    アーカイブ準備中

    高齢者のうつ病

    高野 洋輔

    医療法人社団リカバリー こころのホームクリニック世田谷 理事長/院長・精神科専門医・精神保健指定医

    Key points
    • 高齢者のうつ病は、不安焦燥感や不定愁訴、身体症状が前景化することが少なくない
    • 身体疾患や脳器質性疾患による抑うつ状態、低活動性せん妄やアパシー等の鑑別、認知症への移行や合併に注意
    • 薬物療法では高齢者ならではの副作用のでやすさ、症状変化を慎重に評価
    • 高齢者は内科疾患の合併が多く、併用薬との相互作用に注意
    • 喪失体験を背景とした老年期心性に配慮し、孤立を防ぎ、社会とのつながりを回復することが重要

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  • 高齢者のてんかん

    アーカイブ準備中

    高齢者のてんかん

    赤松 直樹

    国際医療福祉大学 医学部 脳神経内科 教授

    Key points
    • 高齢初発てんかんの発作型は、全身けいれん発作のみならず、けいれんをきたさない焦点意識減損発作が多い。
    • 側頭葉てんかんで発作が頻発している場合は、記憶障害をきたし認知症と誤認する可能性がある。
    • 認知症患者にてんかんが合併する頻度は約5%であり、まれではない。

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  • 5.8 Fri 19:00

    薬剤性認知機能低下

    (drug-induced cognitive impairment)

    三輪 高市

    鈴鹿医療科学大学・大学院薬学研究科/薬学部薬学科 教授 精神科専門薬剤師

    Key points
    • 認知機能を低下させる薬剤群には、多くの領域の薬剤が該当する。
    • 抗コリン作用を有する薬剤は、認知機能を低下させる代表的な薬剤群である。
    • 患者背景(高齢、脳疾患の既往、術後や入院など)を考慮する必要がある。
    • 評価には、DASC-21、ABC認知症スケール、HDS-R、MMSEなどを利用する。

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  • 甲状腺機能低下症とビタミンB12 欠乏症

    5.22 Fri 19:00

    甲状腺機能低下症とビタミンB12 欠乏症

    北井 良和

    福岡大学医学部精神医学教室

こんなときどうする?
認知症のある人への対応

  • 5.12 Tue 19:00

    BPSDへの非薬物療法はどうする?

    鈴木 みずえ

    国立長寿医学センター在宅医療・地域医療連携推進部/浜松医科大学臨床看護学講座

  • 5.14 Thu 19:00

    BPSDへの薬剤選択はどうする?

    西村 幸秀

    一般財団法人 療道協会 西山病院(院長・病院管理者・認知症疾患医療センター長)

    Key points
    • 「かかりつけ医・認知症サポート医のためのBPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第3版)」
      (以下、「BPSD ガイドライン第3版」)が、日本認知症学会などのホームページにて2025年7月11日に公開された。
    • BPSDの対応においては、非薬物療法が第一選択である(前項「BPSDへの非薬物療法はどうする?」を参照)が、やむを得ず薬物治療を要する場合がある。
    • かかりつけ医や認知症サポート医がBPSDへの薬剤選択を行う際には、必要に応じて認知症疾患医療センターなどの専門医療機関との連携のもとで行われることが望ましい。
    • 今回改訂された「BPSDガイドライン 第3版」)では、治療薬に関する情報のアップデートと、それに基づくアルゴリズムの見直しが行われており、本稿でもその内容を中心に解説する。

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  • 5.28 Thu 19:00

    抗認知症薬と認知症抗体療法はどう使う?

    小田 陽彦

    兵庫県立ひょうごこころの医療センター認知症疾患医療センター

    Key points
    • 4種類ある抗認知症薬のなかで、第一選択薬はドネペジルである。
    • 抗認知症業の効果は小さいので、食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、興奮、不穏、不眠、易怒性、幻覚、攻撃性などの副作用が疑われた時点でやめるのが妥当である。
    • 副作用がなければ抗認知症薬を長期間使ってもかまわない。
    • 抗体療法は効果が少ないわりに副作用の危険が相当あるので、受診者の理解と納得のうえで用いることが特に重要である。
    • 抗体療法の費用対効果は低く、海外においても国によっては承認を受けているものの、公的保険の使用を禁じられている場合がある。

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  • 6.1 Mon 19:00

    認知症のある人の意思決定支援、ACPはどうする?

    藤田 雄

    福岡大学医学部精神医学教室

    Key points
    • 認知症のある人が意思決定支援を希望することは稀なため、薬剤師は服薬管理をめぐる家族の訴えを手掛かりに、意思決定支援の導入を検討する。
    • 認知症のある人の意思は状況によって変わる可能性があるため、認知症のある人の望みを対話によって理解し、医療・ケアチームで共有することが大切である。
    • 薬剤師が服薬管理や生活支援の場で意思決定支援を実践すれば、他職種との連携が進み、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)も導入しやすくなる。

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  • 6.4 Thu 19:00

    認知症のある人にはどのような言葉がけをしたらよい?

    大石 智

    学校法人北里研究所北里大学北里研究所病院精神科部長/北里大学医学部精神科学講師

    Key points
    • ケアの加害性に自覚的になることはケアをする人に謙虚さをもたらす。
    • 権威勾配とスティグマに自覚的になることはケアの加害性を弱める。
    • 認知症のある人の心情を想像することはケアをする人に望ましい態度をもたらす。
    • 言葉がスティグマを強めることを意識化することは望ましい言葉を生む力になる。
    • 望ましい言葉の原則を知ることは認知症へのスティグマを弱める力になる。

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退院後の治療継続のコツ

  • Key points
    • 入院時の持参薬鑑別と初回面談により、認知症患者の服薬状況を早期に把握・調整する。
    • 多剤併用(ポリファーマシー)の見直しと服薬簡素化は、アドヒアランスと治療効果の向上に寄与する。
    • 認知機能評価(MMSE、HDS-R)を含む情報提供により、退院後の状態変化を多職種で共有可能となる。
    • 退院時カンファレンスやサービス担当者会議への薬剤師の参加は、在宅療養支援とQOL向上に貢献する。

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  • 6.11 Thu 19:00

    在宅における認知症患者さんの薬剤管理

    ーー患者・家族の想いに寄り添う包括的支援のあり方

    鈴木 邦彦

    つなぐ薬局柏

    Key points
    • 認知症患者の在宅での薬剤管理は、環境・家族状況に応じた個別化アプローチが重要である。
    • 独居と老々介護では異なる支援戦略が必要で、地域資源との連携が不可である。
    • 入院から在宅復帰時の情報連携により。適切な薬物療法継続と減薬検討が可能となる。
    • 服薬アドヒアランス向上には、患者・家族の生活実態にあわせた工夫と継続的なフォローが必要である。
    • AIや音声入力などのデジタルツールを活用した効率的な記録と情報共有により、質の高い薬学的ケアを実現できる。

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Q&A

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