人口減少時代における持続可能な医療・ケア 在宅医療カレッジ札幌2023
176分 34秒
2023年10月25日12:00
■登壇者
草場鉄周(日本プライマリ・ケア連合学会理事長)
約20年間高齢福祉分野にて相談支援業務経験 (社会福祉士・主任介護支援専門員)。社会医療法人にて16年勤務。
国際医療福祉大学大学院修士課程卒業(アピアランスケア研究)。国際医療福祉大学大学院博士課程在学中(高齢者政策のプログラム評価)。
令和1年 けあする合同会社設立。令和3年 一般社団法人 後見センターともする設立。
大阪人間科学大学 非常勤講師(権利擁護を支える法制度)。大阪保健福祉専門学校 非常勤講師(地域福祉)。介護美容研究所 非常勤講師(令和2年に終了)。吹田市介護支援専門員協会理事(令和2年に終了)。
独立型社会福祉士委員会。
松山なつむ(訪問看護ステーションかしわのもり)
理学療法士。医療現場や在宅介護、介護保険領域など高齢者向けのリハビリテーションに従事。
2016年にリハビリテーションやヘルスケアビジネス関連業務のアウトソース受託、リハビリ介護ロボット開発支援、ICTを活用したヘルスケアビジネス開発目的で合同会社アグリハートを設立。
これまで数々のヘルスケアテック企業のプロジェクトに関わっている。スマート農業に障害を抱える方々が参画する仕組みや、民間型相互扶助システムを融合させた新しいリハビリテーションの形を構築することを目指している。
その他、ウェルネス領域での地域ヘルスケアデザインなどを手掛けている。2022年8月には株式会社八十八商会を設立。リハビリ健康ファーム構想の実現に向けて各方面と企画を推進している。
加藤忠相(株式会社あおいけあ 代表取締役)
東北福祉大学社会福祉学部社会教育学科卒業後、神奈川県内の特別養護老人ホームに勤務。25歳の平成13年、株式会社あおいけあを設立し、グループホーム結、デイサービスいどばたの運営を始める。
平成19年からは“小規模多機能型居宅介護おたがいさん”の運営を開始し、平成24年には『かながわ福祉サービス大賞~福祉の未来を開く先進事例発表会~』において大賞を受賞。
“あおいけあ”をモデルとした映画『ケアニン~あなたでよかった~』『僕とケアニンとおばあちゃんたちと。』等の映画化にも携わる。NHK『プロフェッショナル~仕事の流儀~』等、数多くのメディア出演も果たす。
平成31年2月には、Ageing Asia Global Ageing Influencer 2019(アジア太平洋地域の高齢化に影響を与えている最も影響力のある指導者)に選ばれた。
■プログラム詳細
1.はじめに
・少子高齢化について
・高齢者=高医療依存・高入院依存・高介護依存
・「高齢化」は地域によって違う
・医療やケアをどうやって維持していくのか
・生産性を高める
・医療・介護に関して
2.草場鉄周さん:プライマリケアからの立場
・北海道での家庭医療実践とプライマリ・ケアのタスクシェア
・実践の場としての14の診療所・病院
・郡部診療所における役割
・都市部診療所における役割
・総合病院における役割
・グループ診療体制
・循環型地域医療支援モデル
・地域から発信する様々な貢献
・良く発達したプライマリ・ケアと関連するエビテンスは?
・国の医療政策もプライマリ・ケアが前提
・総合診療専門医のあり方
・これからの医師のキャリアパス
・中期的未来(10年~12年後)
・医療専門職のタスクシェアについて
・日本でのタスクシェアの議論への違和感
・本質的なタスクシェアのための提言
・診療看護師(Nurse Practitioner:NP)と特定行為
3.松山なつむさん:訪問看護ステーションかしわのもりとは
・フォーマルサービス・インフォーマルサービスで提供する範囲
・ひとが中心
・ある介護職の方のことば
・おばあの白線
・地域における在宅医療推進のために訪問看護ができること
・小児の訪問看護:保育園・小学校にも
・れんがの家
4.加藤忠相さん:我が国の人口は長期的には急減する局面に
・人口問題
・介護保険を守らない国と行政と事業者:CAREとはなにか?
・われわれの「働く」はなにか?
5.ディスカッション:佐々木淳さん・草場鉄周さん・松山なつむさん・加藤忠相さん
・訪問看護師の立場で日本の医療や介護をよりフレキシブルに動いていくうえで何が足りない?何が必要?
・医療介護を実質上掌握する指示したり立場にいる事は中々難しいと思いますが、どのように解決していくのは現実的だと思いますか?
・ケアの現場は少しずつ介護保険の制度、本来の理念を実践するという方向に今変わってきてると思いますか?
・メディケアサービス認知症戦略部長より
・山勝ライブラリ経営より
・医療介護の役割を再定義にする一番重要なポイント
・プライマリケアがきちんと提供できる体制をつくること事こそが日本の医療の生産性や法律性を解決するための戦略や決意、ヒントは・・・
6.総括