中村 伸一

経歴

医師になって3年目、京都との県境にある福井県名田庄村(現:おおい町名田庄地区)の診療所にただ一人の医師として赴任。 以来、住民たちの命と健康を支え続けている。村の気候や風土、暮らしを熟知し、患者のほとんどは顔なじみ。症状や痛みを抑えることがすべてという治療ではなく、患者一人一人がいきいきと過ごすためには何が必要かを考える。 自ら「名田庄の専門医」とし、地域のこと、そして患者一人一人のバックグラウンドを頭に詰めこみ、患者の人生に寄り添い続けている。 旧名田庄村時代には、自宅で最期を迎える人が実に4割。全国平均の3倍にものぼり、「病気になっても、できるだけ家族とともに過ごしたい」と願っている。その願いを支えるため、訪問診療と組織作りに取り組んでいる。ケアマネージャーやヘルパーなどの介護スタッフ、保健師などと緊密に連携し、三位一体で患者と家族を支えるシステムを構築。 2009年1月NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で地域医療のスペシャリストとして紹介され、“神の手”系ではない、患者の日常を支える“総合医”として注目された。 また、「家族に看取られて家で死にたい」という住民の切なる願いをかなえるために村を地域医療の理想郷にしようと奔走する姿は小池徹平主演のNHK-BSプレミアムドラマ『ドロクター』としてドラマ化された。 全国国保診療施設協議会副会長、自治医科大学臨床教授を歴任。 現在、日本専門医機構の総合診療専門医に関する委員会 ワーキンググループの委員として、総合診療の新たな制度設計に関わっていた。 ◎著書 『入門!自宅で大往生―あなたもなれる「家逝き」達人・看取り名人』(中央公論新社) 『寄りそ医―支えあう住民と医師の物語』(KADOKAWA) 『自宅で大往生』(中公新書ラクレ) 『サヨナラの準備』(KADOKAWA)

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