Life is Beautiful 多職種がつながり、未来を創る団体『研修・セミナー動画』
2024/09/02
Lifeが「幸せ・豊か」になること。
NPO法人Life is Beautifulの理念です。
それでは、幸せとはなんでしょうか?
WHOでは、健康を「ウェルビーイング」としています。
直訳すると「よい状態」です。
医療ケア介護の従事者は、目の前の人たちの幸せを常に考え、その人にとっての「よい状態」を作り出そうとします。
犠牲なき献身こそ真の奉仕とナイチンゲールは言っています。
自分たちの「幸せ」を考えることは、とても大切であると思います。
前野先生には、そのあたりを話していただけると思います。
以下、前野隆司/人はどうすれば幸せになれるのか 幸福学を活用したまちづくりの姿とは|アドバイザー活動紹介|Sustainable Smart City Partner Program (digital-is-green.jp)からです。
人間は、どうすれば幸せになれるのか。
それは有史以来、人類を悩ませてきた普遍的な問いであった。
なかでも「お金や地位は人を幸せにするのか」という命題は、宗教や哲学、文学における不動のテーマであったといえるだろう。
この点について、興味深い研究成果を発表したのが、2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン(米国)である。人間が感じる幸福の感情は、あるレベルまでは収入に比例して増えていく。
だが、収入が一定水準を超えると、幸福度は上昇しなくなる。
つまり、年収がある水準を超えると、「収入と幸福感とは相関しない」という事実が、研究によって明らかになったのである。
にもかかわらず、人間は「お金があればあるほど幸せになれる」という幻想に踊らされ、「もっとお金が欲しい」と欲望を肥大させてしまいがちだ。
それは、「経済成長や文明の進歩・発展こそが善」という現代社会の価値観によるところが大きい、と前野氏は指摘する。
それでは、人間を本当に幸せにするものとは何なのか。
人間の欲求を満たす「財」には、周囲との比較で価値が決まる「地位財」(収入や物、社会的地位など)と、
他人との比較を前提としない「非地位財」(自由や愛情、感謝、社会への帰属意識など)の2つがある。
そして、「地位財」による幸せは長続きしないが、「非地位財」による幸せは長続きする傾向があるという。
「例えば、人間はお金や地位を手に入れても、すぐに慣れてしまい、『もっと欲しい』と思うようになります。
地位財による幸せは欲望充足型の幸せなので、限界効用逓減の法則(保有量の増加に伴ってその効用が低下していくという法則)が働いて、幸福感が長続きしないのです。
一方、愛情や感謝で満たされた人が、その状態に慣れてしまって、何も感じなくなるということはありません。
こちらは限界効用逓減の法則が働かないので、長続きするわけです」 4つの因子を満たせば、人は誰でも幸せになれる 人間は、どのようなときに幸せを感じるのか。
それを明らかにするために、前野氏の研究グループはアンケート調査を行い、コンピュータによる因子分析を実施。
その結果、幸福感と深い相関関係がある、4つの因子の存在が浮かび上がった。
1つ目が、「やってみよう」因子(自己実現と成長の因子)だ。
夢や目標ややりがいを持って、「本当になりたい自分」をめざして成長していくとき、人間は幸せを感じるという。
「ただし、“やらされ感”の強い目標ではなく、ワクワクする目標でなければ幸せにはなれません。
企業の場合は、『社員一人ひとりが会社の理念と一致した目標を持ち、それを自分事と捉えて、やりがいを感じて働いている』というのが理想です。
会社の部品となって働くのではなく、人類の一員として、本当にやりたいこと、やるべきだと思えることをして生きていく。
コロナ禍での自宅待機中に、『自分が本当にやりたいことって何だろう』と、あらためて考えた人は多いと思います。
どうしたらもっとワクワクしながら、自分の仕事に取り組めるのか。
この機会に、ぜひ考えていただきたいと思います」
2つ目は、「ありがとう」因子(つながりと感謝の因子)である。
多様な人とつながりを持ち、人を喜ばせたり、人に親切にしたり、感謝したりすることが幸せをもたらす、と前野氏は言う。
「要は、『人を幸せにしようとすれば、自分も幸せになる』わけで、身近な人から世界中の人々に至るまで、感謝が広くて深い人ほど幸せを感じやすい。
たとえ苦手な人がいても、先入観を取り払えば、相手のいいところや素敵なところが見えてくる。
まずはそれを見つけ出して感謝すること。
それが幸せになる第一歩です」
3つ目は、「なんとかなる」因子(前向きと楽観の因子)である。
いつも前向きで、「自分のいいところも悪いところも受け入れる」という自己受容ができており、「どんなことがあっても何とかなるだろう」と感じる楽観的な人は、幸せになりやすいという。
そして最後の4つ目は、「ありのままに」因子(独立と自分らしさの因子)。
人目を気にせず、自分らしく生きていける人は、そうでない人と比べて幸福感を覚えやすい傾向がある。
「他人と自分を比べすぎず、自分軸をしっかり持って生きる人は幸せです。
逆に、自分軸がぐらついていると、人と比べて『自分はダメだ』と思い込み、幸福度が低くなりがちです」と前野氏は言う。
人目を気にしない人は、他人との比較によらない非地位財を大切にする傾向があるため、長続きする幸せを手に入れやすいのだという。
【講師紹介】
★前野隆司(まえの たかし)さん
★ 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授兼慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長。
イノベーション教育、社会システムデザイン、幸福学、システムデザイン・マネジメント学などの研究に従事
【研究テーマ】
ウェルビーイングのための製品 ・ サービスのイノベーティブデザインから、ウェルビーイングな働き方のデザイン、
ウェルビーイングな地域づくり ・ コミュニティーづくりのデザイン、 ウェルビーイング教育のデザインなど、様々なウェルビーイング研究を行なっています。
詳しくは、ヒューマンラボのHPをご覧ください。
所属ラボ・センター ヒューマンシステムデザインラボ(ヒューマンラボ) イノベーティブデザインセンター ソーシャルデザインセンター ウェルビーイングリサーチラボ
【略歴】
1980(昭和55)年4月 東京工業大学第4類入学
1984(昭和59)年3月 東京工業大学工学部機械工学科卒業
1986(昭和61)年3月 東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了
1986(昭和61)年4月 キヤノン株式会社入社 生産技術研究所勤務
1990(平成2)年7月 カリフォルニア大学バークレー校機械工学科 Visiting Industrial Fellow(?1992(平成4)年6月)
1993(平成5)年12月 博士(工学)学位取得(東京工業大学)
1995(平成7)年4月 慶應義塾大学理工学部機械工学科専任講師
1999(平成11)年4月 慶應義塾大学理工学部機械工学科助教授
2001(平成13)年4月 ハーバード大学応用科学・工学部門 Visiting Professor(?2001(平成13)年9月)
2006(平成18)年4月 慶應義塾大学理工学部機械工学科教授
2008(平成20)年4月 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授
2008(平成20)年6月 慶應義塾大学環境共生・安全システムデザイン教育研究センター長兼任(?2013(平成25)年3月)
2011(平成23)年4月 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長およびシステムデザイン・マネジメント研究科付属システムデザイン・マネジメント研究所長兼任(?2019(令和元)年9月
2017(平成29)年8月 慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼任
【ファシリテーター】
◆山下 和典(やました かずのり)
◆ NPO法人Life is Beautiful理事長
【対象】
介護・医療・その他 健康に関心のあるすべての方
【主催】
NPO法人Life is Beautiful
【後援】
京都府
【運営】
合同会社RuDoLf(ルドルフ)鈴木秀樹
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